没落するヨーロッパ諸国、絶体絶命の亜米利加。
日本の無能な政治家は、復興をどのように進めたらよいか分からない。
斯くの如き光景が目に映る2012年。
実は、日本が海外の羨望を浴びつつある。
否、羨望どころではない。
争いや格差のない社会のつくり方について、やがて世界が教えを請いに来るだろう。
新聞や大学教授は、相も変わらず、日本の問題点を数え上げているだけだ。
それは、商売のため、日本を低く見つもることで自分を偉く見せたいだけである。
しかしながら、世界は、最早、日本を笑つてなどいない。我々も、欧米に憧れていない。
大衆は、日本の力を既に認識している。
江戸時代の庶民は、指導者をどのように考えていたか。
嘗ての陸軍は、下士官をどのように遇していたか。
本書で記される認識は、何れも数百年の根を持つ歴史が育てた力である。
縄文文明/16500年前~2300年前、に源を発する、ジャパンスピリットを基として、我が國の先人達が連綿と築き上げてきた、歴史伝統文化により、我等庶民は暗黙知と中流の精神を連綿と受け継いできた。
それは、自助の精神であり、互助の精神である。日本の社会の源泉は其処にある。
我々日本人は、東日本大震災という未曾有の災害に立ち向かつた東北の人達の崇高な姿を見て、大和民族の本質に流れる、暗黙知と中流の精神を取り戻した。
日本の社会を動かしている、本源に漸く目覚めた。
一方、崇洋媚外の似非理想主義/原発神話等のアカデミズム、は完全に失墜した。
本当に独立する時が来た。日本は大きく変わろうとしている。二十一世紀は、日本の時代である。
近代は、終焉を迎える。新たなる三千年の文明のステージに入るのだ。
参考動画:【日下公人】これからの日本[桜H22/7/15]
新たなねじれを生んだ参議院選挙を経て、政治の混乱は収まる気配が無く、一方で閉塞感に覆われている我が日本はこれからどこへ向かうべきなのか。
常に独自の視点から展望されている日下公人氏にお聞きする。
日下公人/くさかきみんど。
昭和5年兵庫県生まれ。東京大学経済学部卒業後、日本長期信用銀行入行。
ソフト化、サービス化の時代をいち早く先見し、日本経済の名ナビゲイターとして活躍中。未来予測の正確なことには定評がある。